過去ログ - ミカサ「私が勝ったらエレンに近づかないで。二度と」
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◆tK49UmHkqg
[saga]
2014/01/06(月) 21:48:58.51 ID:/EDXrIv0o
ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ ヒタッ
ミカサ「アニ、あそこ」
アニ「ん?」
ミカサ「明かりが見える」
アニ「本当だ!」
ミカサ「行こう」
ヒタヒタヒタヒタヒタヒタ
アニ「これは…水がこの隙間から流れ出てる…」
ミカサ「この先が、外…でも…」
アニ「このデカイ岩は動かせそうにないな…」
ミカサ「掘るしか、ない」
アニ「いや、見てみな。この隙間、岩と岩の間にできてる隙間だ。砂や砂利じゃないから、そう簡単に掘れそうもない」
ミカサ「そんな…」
アニ「こんな隙間じゃ、あたしでも這い出れやしないね…」
ミカサ「なにか、考える必要がある」
ミカサ「落ち着いて…何か、脱出の案を考えて、ミカサ…」
アニ「…」
アニ「(ミカサ…エレン…)」
アニ「(方法、ないこともないんだ…)」
アニ「(あたしが、巨人化すれば…これくらいの岩はすぐにでも蹴りだせる)」
アニ「(そんなことしてしまったら…もう、ミカサにもエレンにも会えなくなるけど…)」
アニ「(でも、それでも良いのかもしれない)」
アニ「(ミカサと仲良くなって、あたし、楽しかった)」
アニ「(エレンともたくさん一緒に居ることができた)」
アニ「(寂しくないかって言われたら、寂しいけど)」
アニ「(でも、もしここでエレンを失ったら、それ以上に悲しいだろうし、エレンを失ったミカサを見たくない)」
アニ「(だったら、後悔しない方法を選びたい)」
アニ「(別れは寂しいけど、でも…あんた達を助けて、それで、そのあと…ミカサ、あんたに殺されるのも、悪くないかもしれない)」
アニ「(黙ってたのを謝れないのが、心残りだけど…そんなこと、これからだって、機会は訪れない)」
アニ「(とにかくあたしは、エレンに、なによりミカサに、たくさんの物を貰えた。それだけでもうあとはもう何もいらない…)」
アニ「(嬉しかったよ。二人とも…)」
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