過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これが俺の、最後の……変身ッ!」  最終話【ライダー】
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37: ◆B6xkwd67zxGJ[saga]
2013/12/30(月) 02:33:55.06 ID:WKY7KPnwo

京太郎「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――ッ!」


 メダガブリューを携えて、一直線に対木もこを目指す。
 身長差はどう見ても頭二つ分以上ある。その点に置いては、戦斧の刃などを向けるべきではない相手。
 だが、油断してはならない。
 こいつは――小さくても、紛れもないモンスターであるのだ。


もこ「まだ判らないなら……もう、直接目覚めさせてあげるしかないよねっ」


 対木もこの身体が、膨れ上がる。
 出現したメダルが裏返り、その姿が、恐竜を模した虚無のグリードへと。
 全身は紫色を基調とした、醜悪なる怪物。
 そのマントはどこかおどろおどろしく、近づく存在を全て地獄に引きずり込む闇の魔物。

 メダガブリューの刃を、受け止められた。
 実に容易く、暴れる子供をあやすかの如く。


もこ「そんなに、大事なんだね」

もこ「だったら――壊したらきっと、きっとあなたはわたしになれるわ」


 無理やり引き剥がして、距離を取る。
 この怪物が皆を傷付けた。カザリとアンクを、追いつめた。
 油断してはならない。

 裂帛の気迫と共に、戦斧を繰り出す。
 腕で止められる。だが構わずそのまま押し込んで、皆から引き剥がす。
 力で勝っている気はしないが、特に抵抗もされなかった。
 
 ここから、遠ざけねばならない。一刻も早く。

 こんな化け物を、皆に近付ける訳にはいかない。
 この場で戦える力があるのは――真実、自分しかいない。
 護るための力が、今この手にある。
 そしてこの力以外では――この化け物と、戦うことすらままならない。


京太郎「誰が……近付け、させるかよッ!」

京太郎「ふざけるな……お前、ふざけるなよ!」

もこ「大丈夫、わたしは本気だから……ね?」

京太郎「うるっ、せえ――――ッ!」



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