過去ログ - 【咲安価】 京太郎「これが俺の、最後の……変身ッ!」 最終話【ライダー】
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◆B6xkwd67zxGJ
[saga]
2013/12/30(月) 03:10:07.86 ID:WKY7KPnwo
本当に守りたいものの為に、京太郎は刃を取った。
振りかぶり、斬りつける。
すでにその身には、幾多の傷跡が刻まれている。
意識がなかったとはいっても、ライダー数人と交戦していたのだから無理もない。
京太郎「このッ!」
更にはそれ以前に、メズールとの戦いで負った傷。
人を助けんと、ドーパントに立ち向かった傷。
それらすべてが京太郎を蝕み、静かに戦闘能力を低下させる。
だけれども、立たねばならない。
これは――これが、俺の望みなのだ。
護りたいものなのだ。本当の欲望なのだ。
だから、立つのだ。だって護りたいんだ。ああ言ってくれた仲間を、家族を。
もこ「あなたは、踊りが得意じゃないの?」
しかし、思いとは裏腹、体はついてこない。
魂だけが先に行ってしまうように、その動きは精彩に欠ける。
袈裟懸けに切りつけたそれを躱されて、腕を取られた。
もこ「大丈夫よ。だって、あなたはわたしと一緒だから」
もこ「紫のメダルに魅入られたなら……あなたは、わたしと一緒に決まってる」
もこ「だからきっと、壊したら気持ちよくなれる」
京太郎「――ッ、勝手なこと、言ってんじゃねえ!」
腕を取られたまま走り出す。そのまま、大木に叩き付けた。
ロックが緩んだ。
その隙に一閃/二閃/三閃――メダガブリューの牙で、目の前のグリードの身体を薙ぎ払う。
踏鞴を踏んだグリード。
このままならいける――そう、京太郎は思った。
傷が多くても、体力が付きかけていても、集中が限界でも。
自分は戦える。たとえ身一つでも、護るためになら――戦える。
だけど……。
もこ「……はぁ。あなたってば、聞き訳がないのね」
もこ「少し、おとなしくしてて貰えるかな?」
沈んだ声色――その直後。
仕掛けた斬撃を、左腕で止められた。同時に、跳ね上げて攻撃。
胸のあたりで火花が散った。踏鞴を踏む。後退。
構えなおす、その暇なくさらに一撃。よろけた。
肩息を吐いた。
気合と共に、走り出した――そのカウンターとして一撃。
先ほど、大星淡に加えられたその傷を抉った。なすすべもなく、吹き飛ばされる。
屈した。その場に、崩れ落ちた。
もこ「そこで、見てたらいいわ」
もこ「あなたと――わたしが一緒であるってことを、証明してあげるから」
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