15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/31(火) 03:16:07.88 ID:6yBCWbRi0
「…………」
どうなのだろう。
確かに響とはよく行動を共にしている。他のアイドルよりも、それは確かだ。
何故?
しかしそう問われても、上手く言葉を返すことは出来ない。
「……考えたことも、なかったですね」
『ふぅん?』
「ですが、そうですね……私がなぜ響に近づくのかと言われれば、それは魅せられたからなのでしょう」
『魅せられたから?』
「彼女の屈託のない笑顔に、あの小さな体躯からあふれ出る活力に、私は憧れにも似た感覚を抱きました」
憧れ――四条貴音は語りながら納得する。
そう、最初は憧れだった。
そしてそれに魅了された。
「触れ合っていく中で、彼女はなんでも打ち明けてくれました。そう――秘密を持つ私とは『逆』。ハム蔵殿、貴方と言うとおり、響は私の対極にいるのでしょう」
「でもだからこそ、彼女は私を真っ直ぐに見つめてくれた」
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