6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2013/12/31(火) 03:03:42.28 ID:6yBCWbRi0
がちゃりと解錠の音が響く。その音に、思考に耽っていた貴音の意識が現実へと引き戻される。
肌を刺していた気配は、気付けばすっかり消えていた。
(退いた……?)
「さ、帰ってきたぞー」
扉の向こうには大きな犬が座っていた。
わんと一吠えしたその犬に、響が笑いかける。
「いぬ美ー、ただいま。良い子にしてたか?」
靴を脱いで、響は振り返った。
「貴音、いらっしゃい。ゆっくりしてってね」
「おじゃまします、響」
一歩、貴音は響の家の玄関をくぐり、敷居を跨ぐ。
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