61:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/01(水) 15:58:59.12 ID:YYm2dff60
………なんだ、俺、また泣いていたのか。
笑いながら泣いてるなんて、可笑しいよな。
なんだか最近、涙腺が緩くなったみたいだ。
それに、自分が泣いているなんて事にも気付けないなんて。
もしかして、肇と話してる最中もずっと泣いていたのかもしれない。
だって、スーツの胸元が尋常じゃあないくらいに濡れている。
………偉そうに、笑えなんて言ってたのに、俺自身こんなだったのか。
「………肇…!」
街の真ん中でみっともないくらいに大声を張り上げて泣いた。
往来を行く人々の視線が突き刺さるが、そんなもん全く気にならなかった。
当てどなく彷徨いながら、大声で泣き叫ぶ男を奇異の目で見るのは当然だ。
何が笑ってさよなら、だ。
俺ができてなかったんじゃないか…!
せめて肇には笑って欲しいと思ってたけど。
結局は二人で悲壮に暮れていただけだったんだ。
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