過去ログ - 江ノ島「オマエラに最高の絶望を……」春香「ん?なんだろうこれ……」
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63: ◆jPpg5.obl6
2014/01/05(日) 22:34:12.27 ID:e/1Inc9j0

「じゃあ、あそこにいるのは誰?」

 雪歩が指をさすと、そこに見えたのは、球体のすぐそばで走り続ける、白い制服を着た少年の姿。

「清多夏くんだよ」
「清多夏……?」

 もしかして、いや、もしかしなくても、彼以外にいないだろう。気づけば不二咲は彼のところに走っていた。

「ふ、不二咲君!?」
「やっぱり石丸くんだ! 会えてうれしいな!」
「そんなことを言っている場合ではない! 今度こそ死ぬかもしれないぞ!」
「……え?」
「上だ!! 上を見ろ!!」

 石丸に言われた通りに上を見上げると、先ほどの魔獣の足が、頭上にあることを知った。

「千尋ちゃんが危ない! 美希ちゃん! すぐに盾を! 美希ちゃんのあのすごい力で……」
「あの盾は、一回出しちゃうとしばらく出せないみたいなの……あふぅ」
「あくびしてる場合じゃないよぉ!」

 しかし、そう言う雪歩も不思議なことがあったのである。あの光線を防いでもらう前、ふと、美希に助けてもらう自分の姿が浮かび上がった。その瞬間、不安が全くなくなったのである。もしかすると、雪歩は自分に未来が読める力があるのではないかと思った。好きな時に好きな未来を見ることはできないようで、この直後のことを送ってもらう形になっている予知のようだが。
 また、脳裏に映像が浮かぶ。その瞬間、また安心した。

「……大丈夫」
「え? 雪歩?」

 不二咲が二度目の死を覚悟した時、石丸が急いでそれを助けようとする。しかし、疲弊しきっている石丸に、少女のところまで走り、その後踏み付けを避けれる力はない。


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