147: ◆gKIVhd2ytqPb[saga]
2014/02/01(土) 22:45:56.72 ID:/BogKJSd0
「死にたくなければ、この中から一つ選ぶがよい」
バイトに向かう途中、急に夜みたいに暗くなったかと思えば、おっきな熊みたいな動物に女の子が襲われていて
その女の子の小脇に抱えられてビルの屋上から屋上へと、マンガみたいに空を飛んで
やっと一息吐いたかと思ったら、女の子は変な事を言いながら私の前に手を差し出した
「これって……ビー玉?」
何となく三つあった内の一つを摘み上げて、空にかざしてみる
太陽が無いはずの空の下、その玉は弱々しく光っていた
「『魔法の玉』じゃよ。詳しい説明は――」
マホウノタマ?
私が聞き返すより先に、熊みたいな動物が私達の目の前に着地した
うん。熊はこんなジャンプしない。どうなってるの
「――後じゃ!ワシが時間を稼ぐ!その玉を握っておれ!」
女の子が言うが早いが、怪物の方に走り出す
ダメだよ!危ないよ!
叫ぼうにも声が出ず、身体がこわばって、ただ両手に力が入っただけだった
女の子が地を蹴り、怪物に飛びかかる
怪物は手を振り上げている。このままじゃあの子は――!
『あら、緊急事態じゃないの。ちょっと体力借りるわよ?』
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