146: ◆gKIVhd2ytqPb[saga]
2014/02/01(土) 22:44:36.98 ID:/BogKJSd0
アリス「ほっ……と」
月明かりもない空の下、ビルの屋上を走り抜ける
身体強化魔法を使用して何とか逃げているが、魔物の執拗な追跡は続いていた
「なんなの!もー!」
パニック状態の女性を小脇に抱え、小さな体躯がビルからビルへと飛び移っていく
魔法の使用で息が上がり始めたアリスは、魔物の反応が遠い事を確認すると短く息を吐いた
アリス「すまんの。もうしばらく辛抱してくれ」
「そ、そう言われても何が何だか……」
暗闇を切り裂く咆哮が響く
アリス「もう来おったか……そなた、少し力を貸してくれ」
「な、何言ってるの!?私なんかより警察呼んだ方が――!」
アリス「んなもんおったらとっくに呼んでおるわい」
アリス「そもそも『ココ』には人っ子一人おらんじゃろうが」
「そ、そうだっけ……?」
さっきまで小脇に抱えられてビルからビルへと飛び移っていた女性からすれば、そんな事に気付けるはずもない
首を捻る女性に、アリスは三つの魔法の玉を差し出した
アリス「死にたくなければ、この中から一つ選ぶがよい」
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