過去ログ - 奴隷商「ほほぅ!これは上玉だ!」奴隷女「あら?ありがと!」
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121:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 08:32:21.43 ID:L0yUBkL40
村人「ここでさぁ!さぁ狭い所だが上がってくれ!おーい!みんなぁ!客人だぞぉ!」

嬉しそうに村人は中に入っていた。

小さな家の中には村中の人が身を寄せ合って座っていた。
皆やせ細り、目からは光が消え失せていた。
村人達は横になるスペースも無いだろうという中に
僅かなスペースを空けそこに三人を通した。

村長「これはこれは・・奴隷商殿・・よくぞ参られた。見ての通りでなんもお構いできませんが・・」

奴隷商「構いなどいい。詳しくはこいつと話してくれ俺は外にいる」

奴隷商はそう言うなり立ち上がり外に出る。後を頼む、というように奴隷女と目を合わせた。
奴隷女は優しく微笑むと口を開いた。

奴隷女「初めまして・・私占術師のローラレイと申します。此度は戦災に合われたこの村に吉兆ありという占いが出ておりこうして旦那様と参った次第でございます」

奴隷商は「始まったか・・」と思いフッと笑うと外に出た。

村長「吉兆ですと?」

奴隷「私の得意とするのは占星術・・星が示したこの村は大きな繁栄の篝火になると出ました」

村人達がざわ付く中奴隷女は「まずは・・」といい屋敷から持ってきたとても大きな袋ととても小さな袋をを差し出した。

村長「これは?」

奴隷女「まずはお近づきの印にこちらをお召し上がりになって下さい」

大きな袋を開けると白い穀物を握り拳程に丸めた物が沢山入っていた。

奴隷女「どうぞ。」

それを一つ渡し奴隷女は村長に促した。

村長「う・・・うむ」モグモグ

奴隷女「どうですか?」

村長「う・・うまい・・・ッ!!これは・・これはなんという・・こんなに・・うまい物が・・・」

村長は言葉にしようとするも止まらぬ咀嚼に阻まれてしゃべる事も出来ずに平らげた。

奴隷女「みなさんもどうか召し上がって下さい!皆様に食べてもらう為に沢山用意させてあります」

奴隷女は召し使いに皆に平等に配るように大きな包みを渡し召し使いはそれを皆に配った。

皆は震える手でそれを受け取り食べた。

中には涙を流す者までいた。

村人達「うめぇ・・っ!!」「ありがてぇ・・っ!」「あぁ・・神様・・っ!」

それを見て召し使いは昔の自分と重ねていた。

召し使い「よっぽど空腹だったんでしょうね・・やっぱり僕戦争なんて大嫌いです・・」

奴隷女「この村は広大な農地があったと聞きます。村人用の蓄えは無かったのですか?」

村長「えぇ・・来年用の種籾も軍に徴収されてしまい、いざという時の備えに取ってあった麦は年貢として取り上げられてしまい・・もう私たちは飢える他無かった・・」

奴隷女「それは持ってきた甲斐がありました。では本題に入らさせて頂きます。皆さんこれを作って見る気はありませんか?」

村長「・・つくる?この村でですか?」


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