過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
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◆cvvZKri7SI
[saga]
2014/01/08(水) 14:11:55.68 ID:NVDGXRYwo
暑い。
新幹線を降り、大阪駅のホームに足を置いた時最初に感じたものがそれだった。
やはりこんな事ならあいつの電話など断ればよかったと、新幹線の中で何度もした後悔を一つ重ね、溜息を吐きながら自動販売機で紅茶を買う。
あいつというのは、まぁ、言うまでもなくナース服だ。
名前は新堀川だったかなんだったか……もう少し東京っぽい川の名前だったような気もするけれど、覚えていない。
元々人の名前を覚えるのは苦手なのに、ましてやあんな面倒なことがあったのだから尚更ナース服の名前などどうでもよかった。
面倒なこと。
面倒な事件。
「……ふん」
先々月に私の学校で起きた殺人事件は、やはりもう二ヶ月の出来事でしかなく。
改めてそれについて何かを語る必要はないだろう。
裁判の結果も同様に、興味がないので知らない。
ナース服だけは、気にしていたけれど。
紅茶を一気飲みして、ゴミ箱に捨てる。
右目を細めてみるも、やはりナース服は見当たらない。
「……いないじゃねぇか」
人を名古屋から呼びつけておきながら随分な態度だ。
あるいはあいつにもナース服以外の服を着るという良識と常識があったのかもしれないと思い、それらしい人物を探そうと思ったが、よくよく考えたらあいつの外見さえ殆んど覚えていなかった。
あいつどんな顔だっけ。
女だったのは覚えてるけど。
「……、……」
やはり大阪なんてくるんじゃなかった。
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