過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
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38: ◆cvvZKri7SI[saga]
2014/01/08(水) 14:38:27.93 ID:NVDGXRYwo

 向こうが黙っている間に、荒川憩が口を開いた。

「ねぇもこちゃん、なんでそんな質問するん?」
「大事な質問だよ」
「うちには分からんわぁ……」

 テーブルに頬をつける。
 ふくらませていたせいか、ふしゅんだかなんだか情けない音が聞こえた。

「どう?」
「……、えぇ、そうですね。言われて見れば、確かに生徒手帳大事にしてました」
「……ふぅん」
「一度落としたとき、もの凄い焦ってましたね。確かにあれはおかしかったです」 
「……そうか」

 ぱちりぱちりと、パーツを一つずつ当てはめていく。
 残るピースは、あとわずか。

「最後に一つ」
「……なんでしょう」
「清水谷竜華以外の人間で、園城寺怜の余命について知っていた人間は?」
「──え?」

 再び、電話口から声が途切れた。
 先ほどと同じ、答えを探す沈黙。
 だけれど、答えは返ってこない。
 
 そしてそれは、十分な解答だ。




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