過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争 02」
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6: ◆cvvZKri7SI[saga]
2014/01/08(水) 14:15:03.97 ID:NVDGXRYwo

 そんな私にとっての携帯電話は、目覚まし電話としての使用が専らだ。
 或いは学校から帰ってきて、留守番電話に両親からの言葉があったら、それを聞いて消去するだけのメモのようなものである。


 その私の携帯電話が鳴ったのだ。

 両親が私の携帯電話に電話をする時は、大抵私は学校で、携帯電話を持ち歩いていない。
 家にいる休日は、電源自体切っている。
 なので、こうして私の目の前で携帯電話が鳴る所を見るのは、初めてだったりする。

「んおう……」

 思わず驚いてしまった。
 携帯電話ってこんな音するのか。

 二コール分ほど固まって聞く。
 多分親が間違ってこのタイミングで電話をしてきたのだろう。
 このまま黙って待っていれば直に止まるだろうと思い、そのままの状態で放置し、机に向かい座る。
 よりによって週末だからと言う理由で、宿題が複数教科重なってしまったのだ。
 さっさと終わらせて、土日は麻雀かベッドに引きこもるかしたい。

 数学の教科書とノートを開き、筆箱を取り出す。

「……」

 Trrr...

「……」

 Trrr...

「……」

 Trrr...

「……」

『ただいま電話に出ることができません。三十秒以内にお名前とご用件をお話ください』

「もこちゃーん?」

 は?




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