過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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165: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/03/05(水) 20:03:34.05 ID:4PrHwp4H0
物語Side 第鉢話
『はちまんスパイダーその貳』


 阿良々木君達の捜索を見送った後。
私たち。正確に名前を言えば、私こと羽川翼と。由比ヶ浜結衣さんの二人は待機と言う形を取っていた。
正直、友人の戦場ヶ原さんや後輩が行方不明になっている現状で、現場待機と言う役割はもどかしい。
私たちは、実質。実際には、今何もしていない状況なのだ。
いや、何もしていないと言えばそれは語弊を含むのかもしれない。
待つ事も立派な役割だし。そのおかげで、もし戦場ヶ原さん達がここへ戻って来たときに対応できる。

 だから私は、羽川翼としては。この愚痴を言葉にすべきではない。
それよりも、私は、私だからこそとも言える程なのだけど。

 今の自分の不安より、横に居る少女の。由比ヶ浜さんの友人である所の比企谷君。
彼の安否に内心焦っている由比ヶ浜さんの方が心配になってしまう。


羽川「大丈夫だよ。阿良々木君だったら。絶対と言えるほどにね」


 そんな確証はどこにもないけど。
私の猫や、戦場ヶ原さんの蟹のように、今回ももしかしたら怪異が絡んでいるかと思うと。
安易な言葉を口にするべきじゃないのかもしれない。

 でも、私はそう言ってあげたい。
そう言える立場に居てあげたい。今、由比ヶ浜さんの不安を取り除くために必要なのは。
不安な現実ではないから。

 それに、私は信じている。
阿良々木君なら、困っていなくとも助けてくれる。呼んでいなくとも目の前に来てくれる阿良々木君なら。
今回も何事もなかったかのように解決してくれるはずだから。




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