過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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219: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/04/10(木) 06:42:54.64 ID:TAPo7xDj0
阿良々木「何故だ?理由はなくとも。何故なのか聞かせてくれないか。
     例えばお前は僕の事が嫌いだとか。そう言う事でも構わない」


 目の前の善人。阿良々木先輩も、つまりは人間だ。
気にはなるんだろう、知りたくなってしまうんだろうな。
良かれと思って差し伸べた手を、かたくなに受け取らない俺の理由を……。


比企谷「理由はないと言いましたよ?大それた、納得のいく説明なんかできない。
    俺は、助けてもらうなんて事を、ただされたくないだけなんだよ」


阿良々木「…………」


 いや、もうこの際言ってやる。そうすることにしてやるよ。
俺の本心を、理解できないだとか意味が分からないだとか何とでも言えばいい。
俺が思う事を、阿良々木先輩が求めるのなら。
そのまま吐きだしてやる。


比企谷「施しを受けるなんて。俺はされたくない。
    だってよ。例えば、今アンタが俺を助けたとしよう。この場はそれで丸く収まるよな。
    でもさ?
    その後、後日に。俺が今日の事で、由比ヶ浜とか雪ノ下から罵倒されたとして。
    そんとき助けてくれんのか?
    アンタの目の届く範囲で、たまたま俺と阿良々木先輩が出会ったから。今回助けてもらえるかもしんねーけど。
    結局は『たまたま』だろ?救世主じゃねーんだから」


阿良々木「……」


比企谷「なあ。『今度』は助けてくれねーだろ?
    だって今度は何が起こるか。それにいつ起こるかさえ。俺ですらしらねーんだから。
    悪いとは言わねーっすよ。それが人間だから。
    手の届く範囲しか守れないのが人間。
    だからそれは結局、偽善だろうが。
    ならば、俺はそんなのには頼らない。良く言うじゃん?
    一度甘い蜜を吸うと、今後もそれに甘えてしまうって。
    今までこういう人生で生きて来たんだ。今更誰かの手なんて借りれねーよ」


阿良々木「……だから。だからお前は、お前の現状維持のために。
     雪ノ下や由比ヶ浜に、あんな嘘まで付いたのか?」


比企谷「そうっすよ。元々友達じゃねーんだ。ただのクラスメイト。雪ノ下に関してはそれ以下だ。
    関係が破綻しようが元々繋がってすらない。
    それよりも俺は、救われるという事の方が怖い。
    俺はそんなに、恩を返せる力はない。分不相応な恩は貰えないんすよ」


阿良々木「そうか。ならもしも、僕がここでお前を無理やり助けたとしても。
     とどのつまり。僕は助けてなんかいないというわけか」


比企谷「あーそうだよ。だから勝手にしてくれ。ほっておいてくれ。
    俺の人生の1日分も共有してねーのに。
    救世主面はしねーでくれよ」



 そうだよ。俺は。結局俺はそういうやつなんだよ。
異質だろうが、異様だろうが、異端だろうが。


 俺の考えはそう言う事なんだよ。



忍「あーもう煩わしいの!お前様!この根暗小僧がこう言っておるんじゃからもう帰るぞ!
  孤独蜘蛛も見当たらんし。儂らの出る幕じゃあない!
  儂! こいつ! 嫌いじゃい!」


 幼女に嫌われてしまった……。
まあ、そもそも好かれてなかったんだから0もマイナスも評価は一緒みたいなもんだ。


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