過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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232: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/04/11(金) 17:37:29.80 ID:uyUMSUda0
忍「言い訳か?」


阿良々木「弁解だよ。忍が勘違いしているんならな」


忍「なんじゃ?いってみい」


阿良々木「まあ、弁解と言っても、さして大義名分や大言壮語を吐くわけじゃないけどな。
     ただ、あの場所で僕のすることはなかっただけだ」


忍「ほう……」


阿良々木「もしも。比企谷に孤独蜘蛛が取り付いていたら。
     僕は助けた。アイツが嫌がろうが。
     でも、もう孤独蜘蛛はいなかったんだろ?それなら話は別だ。
     別に、僕は忍野の真似事をしているつもりはないんだけど……」


 と、僕はポロリと忍野の名前を口にした。
まあ。ポロリ、と擬音が入るほど僕は不意ではなかったのだけど。


 忍野メメ。アイツは、怪異については博識で、鮮明で、聡明だ。
忍野のおかげで、僕の友人は。戦場ヶ原は、八九寺は、神原は、千石は、羽川は助かった。
更に言えば、いや。まず言えば、そもそも僕はアイツに助けられた。

 それだから。だから多少なりとも、怪異と関係を持つ僕は。
怪異に絡んだ少年。比企谷を助けたいと思ったのだ。


阿良々木「でも、そうじゃないから僕は。怪異としての問題はなかったのだから。
     改めて、ただ1人の人間としてアイツに向き合った。
     そうした上で、僕はただ。他人が嫌がる事をしたくなかっただけだ。
     アイツが、比企谷が望まないのなら。僕は1人の男として、それに手は差し伸べられなかった」


 と、カッコよく言ってしまうが、結局は諦めてしまったという事は否定しきれない。
呆れはなくとも、諦めはあったのかもしれない。
いや、それでも僕は、このまましっぽを巻くつもりもなければ、背中を見せようとも思ってはいないのだが。


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