過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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238: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/04/11(金) 17:44:41.22 ID:uyUMSUda0
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阿良々木「とまあ、そういう経緯と結末だ」


 それから僕は、4人の女子に包囲される状況を、なんとか打破して。
簡単に、簡潔に。且つ明白に語った。
比企谷が足を挫いていた事と、1人で帰るという思いの旨を。


阿良々木「だから僕は、一度ここに戻って来たというわけだ」


 4人の顔は綺麗に分断されていた。
雪ノ下と由比ヶ浜は、やはりと言わんばかりにため息交じりに肩を落とし。
戦場ヶ原と羽川は、理解が追いつかないと言うかの如く、一歩後ろにたじろいだ。


雪ノ下「彼らしい。と言えば聞こえは言いですが……。
    やはりそんな事を」


由比ヶ浜「何でヒッキーいつもそうなんだろう……」


羽川「うーん。
   でもさ、それはそれでいいんじゃないかな」


戦場ヶ原「あら。何が良いのかしら。
     残念だけど、今の話だけでは、比企谷君の良い部分を、私は見つけられないのだけれど」


羽川「うーん。比企谷君の良い所。というよりも。
   彼が無事で帰ってこられるのなら。良かったねと言う話かな。
   何よりも私たちが危惧していたのは比企谷君の安否なわけだし」


阿良々木「まあ、羽川の言うとおりだ。
     僕が助ける隙もなく。比企谷は助かった……。と言うわけだ。
     まあ、そもそもアイツは家に帰っていると言ったわけだしな」


雪ノ下「狼少年の嘘も、真実になったように。
    彼の嘘もまた。真実にする……というわけでしょうか」


阿良々木「いや、そういうわけじゃない。
     別に、今僕が言った事を。比企谷には言わないでくれと言うつもりはない。
     寧ろ、今から僕がしたいのは、その逆だよ」


由比ヶ浜「逆?」


 そう、僕は。しっぽを巻くつもりも、背中を見せるつもりもない。
比企谷には腹を見せて、顔を見せるつもりだ。真正面で向き合うつもりだ。


 比企谷は言った。
別の理由でした行為を、たまたま助かったからと言って否定はしないと言った。
確かにあいつはそう答えてくれた。

だから、それだから僕は、彼を助けるのではなく。他の方法を取ることにしたのだ。


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