過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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3: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/01/08(水) 18:04:39.86 ID:kXzV57rP0
序章
『とにかく、羽川翼はブレない』
00

平塚「チッ……はぁ……」

 舌打ちとため息のハイブリッドを繰り出す、目の前の生徒指導の教師、平塚静は俺を先ほどから睨みつけてくる。
俺が提出した、レポートと俺を交互に睨みつけてくる。いや、マジ怖い。やめて。

平塚「私は、先日のボランティアの課外活動に欠席した比企谷にレポートを頼んだのだが?」

比企谷「はぁ……」

平塚「課したものはなんだったかな?」

比企谷「ボランティアについてのレポートです……」

平塚「そうだな?じゃあ何故最終的に欠席の言い訳になっているんだ?」

 その指でトントンするのやめませんか?圧迫面接です。誘導尋問です。
そのリズミカルな音が、衝撃のファーストブリットへのカウントダウンにしか聞こえない。
しかもそれキャンセルボタンなさそうですよね?本当に痛いから勘弁してほしいんですけど……。

比企谷「いえ、その。ボランティアについて自分なりの考えを述べる上で、結果自分の正しさも一緒に証明したんです。ホラ、一粒で二度おいしいってヤツです」

平塚「そうか、なら2度も楽しめたお礼をしなくちゃいけないな……。すまない。私は一粒で一度しかうまみを与えられないのでな」

比企谷「ちょっとタイムタイム!そのうまみって一部の人間がご褒美と崇めるタイプのうまみでしょ!?ノー!ストップ暴力!」

 懇願むなしく、俺の願いは棄却された。おい、朝ごはん。戻ってくるな、喉までただいまをしてくるな。お帰りじゃなくてお帰り下さいお願いします……。

比企谷「ぐへ……」

そうやってすぐ拳で解決しようとするから貰い手が居ないんじゃないんですか?
と、言えばラストブリットが来るのはわかっているので心の奥底に投げ捨てた。

平塚「まあ、セカンドブリットは保留にしておこう。でだ。結局君は何も変わっていないんだな」

比企谷「ふぅ……。前にも言ったように変わる事は本人の意思です。俺のモットーは初志貫徹!」

平塚「あ?」

比企谷「いや、すみみゃへん」

 アンタ、本当に先生ですか?どこにヤンキーみたいに生徒に向かって睨みきかせる教師が居るんですか?咄嗟に謝っちまったよ。寧ろ下半身が緩くなりそうなほどだ。

平塚「そもそも、君に半永久的に課している奉仕部での活動こそ。そのボランティアだと思うのだが?」

比企谷「いえ、それは先生が無理やりさせているからであって。辞めていいと言ってくれれば今からでも辞めます」

平塚「まあ、それなら本格的に君は3年じゃあ卒業できないな」

比企谷「でしょう?それが奉仕部においてのメリットですよ。その利益が無いと俺はボランティアとかしない。そもそも、今回休んだのも不可抗力であり故意ではないので……」

平塚「……」

比企谷「レポート書きなおします」

 無理。正当な意見でさえも言える雰囲気じゃないっす。
警察の取り調べとかも、こうやって無罪の人々が自白させられてしまうのか……。


平塚「よろしい。はぁ、それにしても君の目は4月から寸分違わず腐ったままだな」

 ほっとけ。



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