過去ログ - 【俺ガイル】やはり阿良々木暦のボランティア活動はまちがっている【化物語】
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67: ◆EHGCl/.tFA[saga]
2014/01/17(金) 18:15:40.28 ID:W7dhOgLT0
羽川「あ、バスが来たみたいだね。じゃあ、バスに乗ろうか。
   えっと、戦場ヶ原さんと阿良々木くん。由比ヶ浜さんと雪ノ下さん。
   そして私と比企谷君でいいんだっけ?」


雪ノ下「すみませんが羽川先輩。
    この人間の隣に座ってしまうと、感染してしまうのでお勧めはできません」


比企谷「何に感染するんだよ何に。
    隣の座席で感染しちまうんなら、今既にお前は感染してるだろうが」


雪ノ下「セクハラとして訴えるわよ?いやらしい」


比企谷「お前が言い始めたんだろうが!」


羽川「こらこら、喧嘩は駄目だよ?2人とも。
   私は比企谷君の隣でも大丈夫だよ?」

比企谷「え?……あ、ありがとうございます」



 羽川にとってはいつもの事。僕にとってもその光景はいつものことだった。
規則正しく、折り目正しい羽川委員長は。誰にだって優しく、誰にだって公平だ。
だからこそ、特別、好意があるわけでもなく。別段、敵意があるわけでもないのだ。
大抵、普通。そういう一般的という枠組みにある行動を、まるで教科書のように行動できる。
それが羽川翼という人間なのだ。

 しかしながら、それにより勘違いを生む。
この場合、本来なら比企谷という男子生徒が生み出すべき勘違いのはずなのだが。
しかしどうやら、彼ではなく、別の彼女がそれを生み出してしまったらしい。



由比ヶ浜「え?あ、いやいや!あたし!羽川先輩と座りたいです!
     前からお話ししてみたかったんです……なんて」



 初対面の先輩が、ただでさえこの彼女。由比ヶ浜の知らない場所で羽川と比企谷に面識がある。
更に羽川の先ほどの台詞を普通に感じ取ってしまうのであれば。
好意があるように見えてしまうのは仕方がない事である。

 つまりは、羽川の行動を、由比ヶ浜は比企谷に向けられた好意だと勘違いしている。

 友達が知らない女の人に知らない所で好かれているという事柄がそんなに嫌だろうか。
友人というのは、特に女子というのは。そうも独占欲が強いのか?



雪ノ下「私は嫌よ?この男と隣に座るだなんて」



 そして彼女もまた。その言葉が100パーセントの真意でないのは見て取れる。
いや、全てが真意でないにしても、彼女。雪ノ下の場合は、もしかすると5割は超えるくらい。
それが真意なのかもしれない。

いや、しかしながらこれは。穏やかではない空気だ。
僕はてっきり。いや、普通の思考なのだけれど。
2年生の3人組は仲の良いグループだと思っていたのだが。どうやら違うらしい。
いじめ……にしては楽しそうに話しているように見えるが。
それでも、仲は悪そうだ。
正確にいえば、仲違いをしているようだ。



 そしてその渦中であり一番の被害者は多分比企谷という男子生徒。
羽川が共に座るという提案を、由比ヶ浜が拒絶し、雪ノ下も否定するのならば。

 僕か戦場ヶ原が座るしかない。




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