過去ログ - モバP「鷹富士茄子と自転車屋さんの思い出」
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3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/08(水) 22:20:35.28 ID:8auXTgZQ0
中学も3年に入り、いよいよ進路だなんだと騒がしくなってくる。
俺はそこそこの成績を収めていたため、比較的すんなりと志望校の推薦をゲットすることに成功していた。だから、周りが四苦八苦する様をどこか違う世界のように眺めていた。

「茄子ちゃんはどこの学校受けるの?」

そんな中、クラスの端っこからそんな声が聞こえてくる。その瞬間にクラスの男子連中が一斉に耳を立てる。少しでもお近づきになりたいと思う男どもの哀しい性とでもいうのだろうか。

鷹富士茄子。
結構なお金持ちの家のお嬢様で、容姿端麗、頭脳明晰、人当たりも良いと言う、まさに完全無欠な美少女だ。さらにその名に負けず天性の強運を持っており、あまり接点のないクラスメイトの俺でもその並はずれた強運は良く目にする。

盛りの時期の男子からしたら、是非友達になりたい、出来うることなら恋人に、などと言った考えのものも多くいる。
俺自身も仲良くなりたいと思ったりしたが、その高翌嶺の花の具現化とも取れる彼女に近づく度胸は残念ながら存在しなかった。

何よりこれまでも色んな男子が告白してきたらしいが、その全てが玉砕したという話も聞いたことがある。
その断られ方が決まって高校卒業するまでは、色恋には走らない。だという。

P「お高い人だな本当に」

そんなことを考えながら、窓の外に目をやる。葉っぱも散り始め、もうすぐ秋に差し掛かろうとしていた。


家から中学まで自転車で通っていた俺は、学校の帰りに寄り道をするのが日課だった。何よりもう受験戦争からは解放されている身だ。色々と自由が効くのだ。
そんな時だった、彼女を見つけたのは。



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