過去ログ - 女大名「天下とって、幕府開く」
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2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:14:10.66 ID:3qQuyaXq0
女大名「天下とって、幕府開く」
家老「幕府なら既に江戸で開かれてますけど」
女大名「で、あるか」
家老「何が『で、あるか』ですか。信長じゃあるまいし。既に幕府なら江戸に開かれてるって言ってるんですよ」
女大名「で、あるか」
以下略



3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:15:51.42 ID:3qQuyaXq0
女大名「当たり前じゃろう。徳川の天下がどうした。そんな事はわしの野望には何の関係も無い。幕府が既に開かれておるなら、一回閉めてもらって開き直せばいいではないか」
家老「え?幕府って閉めれるんですか?」
女大名「閉めれるじゃろ。開けたんじゃから。開けるけど閉めれない襖なんて無いじゃろう?ならば、同じく幕府も閉めれるじゃろう」
家老「何て暴論・・・。まあ、いいか。良くないけど。話進まないし。じゃあ、どうやって閉めてもらうんですか?」
女大名「それにはわしに策がある」
以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:16:20.03 ID:3qQuyaXq0
女大名「何じゃ突然見つめおって。わしに惚れたか?」
家老「んなわけないでしょう・・。それより早く説明してください」
女大名「照れるな照れるな」
家老「(こんなのでも三万石の大名なんだから泰平の世ってホント恐ろしい)早くしていただけますか?」
女大名「何じゃまったく、つれないのお。まあ良い。わしの考えた幕府を閉めてもらう作戦。しかと聞くがよい」
以下略



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:16:53.20 ID:3qQuyaXq0
女大名「そして、それは幕府も同じこと・・。継ぐ者がおらねば、閉めざるを得ない・・」
家老「まさか・・」
女大名「そう!そのまさか!徳川一族を皆殺しにすれば、もれなく幕府は勝手に閉まる!つまり、わしが幕府開ける!わし大勝利!わし天才!」
家老「これが三万石の大名・・・」
女大名「何じゃその哀れんだような目は!おい!荷物をまとめてどうするつもりだ!おい!」
以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:17:24.02 ID:3qQuyaXq0
〜三十分後〜

女大名「わしが悪かったよお・・家老・・」
家老「分かりましたから泣き止んでください」
女大名「だって家老があ、家老があ!」
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:17:57.82 ID:3qQuyaXq0
女大名「な、何じゃそんなに熱く見つめて・・体か?・・わしの体が欲しいのか?」
家老「ち、違います!理由を聞かせてください!理由です!幕府を開く理由です!」
女大名「何じゃそんなことか!・・・期待させおって・・」
家老「え?」
女大名「な、何でもないわ!り、理由だな!?理由は・・・え〜とその〜」
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:18:37.57 ID:3qQuyaXq0
女大名「ちょ、か、家老!」
家老「何ですか、腕にまとまりつかないでくださいよ。うっとおしい」
女大名「うっとおしい・・。か、家老!何だその言い草は!」
家老「あなたこそ何ですか!?普段から仕事もせずに遊んでばかり、ふざけたような政策を打ち出しては私に丸投げ。正直やってられませんでした。何度もこうして怒鳴ってやりたいと思いました。でも、私は我慢してき

以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:19:04.96 ID:3qQuyaXq0
女大名「家老・・・」
家老「大殿はあなたを頭の回るとてもいい子だと言われました。しかし、それは大殿の勘違いだったようですね」
女大名「・・・」
家老「あなたは頭の回るいい子なんかじゃない。馬鹿でうざい我儘なガキですよ」
女大名「うっ・・うっ・・」
以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:19:44.01 ID:3qQuyaXq0

女大名「・・・行ったか。あれで良かったのじゃ。ふん、うるさい家老を追放できてせいせいしたわ」
女大名「・・本当に行ってしもうたのか・・・」
女大名「頭が回る何て嘘じゃ父上。わしは本当に・・・本当に・・・・うう・・・」
女大名「・・馬鹿じゃ・・。馬鹿じゃ!うわーん!」
以下略



11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:20:17.18 ID:3qQuyaXq0
〜城 大手門〜
家老「(大殿に拾われてからずっと、お世話になったこの家・・)」
家老「(だが、それも今日で最後。大殿に拾われた義理は十分に果たしただろう)」
家老「(しかし、聡明な大殿も娘は色眼鏡で見ずにはいられなかったのか・・まあ仕方あるまい。遅くに出来た娘だ。大殿と言えど人の親。という事か)」
家老「まあ、大殿亡きこの家にもはや未練は無い。あの馬鹿娘に出て行けと言われたし、さっさと出て行くとするか」


12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/09(木) 03:20:44.02 ID:3qQuyaXq0
〜城下町〜
家老「城下町に来るのも久しぶりだな。こうして辺りを見渡すと、あの馬鹿娘に命じられて私が普請したものばかりだな・・」
家老「菜花を植えた謎の広場に始まり、妙に立派な街道に堤、そして図書館。そして、町中の謎のオブジェ・・・」
家老「この不景気、幕府からも質素倹約令が出されているというのに、まあ良くこれだけ作ったものだ。これも何も私の財政管理の賜物だな」
家老「あの馬鹿、余計なものを税で作っては飽きたら民間に押し付けるし、幕府からも税収を増やせと言われてるのに、税率を下げるし。全く何がしたかったのか。商業の利益が偶然増えたから、何とかなったものの・・」
以下略



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