過去ログ - 提督「新薬の効果を試してほしい?」
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365: ◆TKy4PRCXww[saga]
2014/03/08(土) 00:00:46.65 ID:4WHFywcT0

青葉「で、えーとですね……」

提督「ん?」

何故か、先ほどまでとは打って代わり、言いにくそうにもじもじとし始めた

その顔は若干、紅潮しているようにも見えた

青葉「こ、これは記者の特権というか……やっぱり、まず、青葉自身が体験しなきゃいけないと言うか……」

青葉「と、という事で!青葉がまずは一番のお客さんという事になりましょう!」

と、自分を奮い立たせるかのように一気に話した

赤面しながらも、真剣な表情をした、その顔がどうにも可愛く思えて

提督「……青葉は可愛いなぁ」ボソッ

と、つい本心が口から出てしまった

青葉「か、かわっ!?」

提督の突然の言葉に、青葉の顔は、茹でたタコのように真っ赤になっていた

実際には見えていないが、頭から蒸気が出る位顔周辺の温度が上がっている気もした

青葉「う、うー……司令官は突然魚雷を放ってきますから、恐ろしい存在ですよ……」

提督「い、いや今のは本当に無意識でな」

青葉「……無意識の方が、怖いですよ」

青葉「ん……ごほん、で、ですが、青葉は先ほど言ったように、真実を追求する者なのです」

青葉「……なので、先ほどの言葉、もう一回言って貰っていいですか……?」

提督「……う、うむ」

流石に、無意識で出た言葉をもう一回言うのは恥ずかしいものである

が、青葉のためならと思い、自分を奮い立たせる

提督「……青葉は可愛いな」

青葉「〜〜っ!!」

青葉「す、すいません司令官、も、もう一度……」

青葉にもし犬の尻尾が付いていたら、千切れるのではと心配になるくらいぶんぶんと動いていることだろう

顔は真っ赤だったが、嬉しさを抑えきれないように口角が上がっていた

提督「も、もういいだろう……」

そして、茹でたタコのように真っ赤な顔をした人物が、もう一人増えたようであった

青葉「い、いえ、その、よく聞こえなかったのでぇ……えへへ」

ぽりぽりと痒そうに頬を掻きながら、目を細めて、もう一度というように人指し指を立てる

提督「ん……ごほん、青葉は可愛いし、と、とても綺麗だよ」

ここまできたならと思い、提督は、からかうつもりで言葉を追加してみた

だが、言った後に死ぬほど恥ずかしくなり

青葉「え、えぇぇぇえ!?」

そして言われた青葉も、不意打ちを食らい、真っ赤になってしまったようで

向かいあった二人は、どちらが何を言うでもなく、そのまま顔をごちん、と炬燵にぶつけるように伏せてしまった

まるで、若いカップルのような初々しさである

そんなこんなで、鎮守府の夜は更けていく



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