680: ◆1ZmpN0RELo[saga]
2014/08/12(火) 06:23:45.95 ID:tqTkcvHcO
ある日のことだ。
祖父が裏社会でヘマをしてしまい、一大勢力に命を狙われるようになった。
そのためにわざと汚職を行い、表向きの地位である総理大臣の座を捨て、刑務所という安全な基地に入った。無論、祖父の息がかかっているため警備は万全だ。
僕たち家族もあらかじめ僕が雇った者たちにガードさせておいた。
あのときの父と母の顔は……
ハッハッハッ。やめておこう。
しかし、公に西園寺家に行きづらくなった。
汚職政治家のレッテルは孫にすらつけられた。
マスコミなんぞ良心もなにもない表でも裏でもない社会の住人は人の心なんてお構いなしだ。
石丸「日寄子にあわせてください」
西園寺祖母「どちら様でしょう」
石丸「日寄子に会いたいんです」
西園寺祖母「……残念なことにあの人があそこまで墜ちたのは予想外だったのよ。」
石丸「西園寺家に迷惑がかかるから今は関係を切れと……?」
西園寺祖母「残念ながらね」
石丸「わかり……ました」
携帯電話が繋がらないのも管理されているからだろう、
僕は涙を飲み、西園寺家を後にした。
背中に女の子の狂ったような悲鳴が当たり続けた気がした。
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