過去ログ - 【モバマス・オリキャラ注意】俺「俺の友達がアイドルになった」
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50:[saga]
2014/01/16(木) 00:31:44.57 ID:RZ6vbIM50
俺はあいつのドアを叩く音を無視して、ドアを離れた。

勝手だとは分かっていた。
でも悲しくて、辛くて、空虚な気持ちになって。
辛かった。俺は泣いていたのだ。

光はこう言った。

ヒーローになる近道、と。

誰よりもヒーローを愛するあいつが、そんなことを言うだなんて信じられなくて。

俺は、悲しかった。




お前のヒーローってのは、そんなちゃちなものだったのか?




考えても、考えても、あいつの胸の内が読める訳もない。


そして俺の胸をいっそう締め付けたのは、あいつの目だった。

炎が吹き上がるような、熱い眼差し。

その先には、あいつの目には、もう、誰も映っていない。

誰かを助けようと言って、その気持ちが強すぎて、助ける対象を見失っていた。

聞けなかったけれど、こう聞いたらあいつは言葉を詰まらせただろう。




お前は、誰を助けたいんだ?




ヒーローは、誰かを助けたらなれるもの。なるものではないのだ。



もう、あいつとは、お別れになるだろう。
ヒーローになれると思ったあいつは、どこまでも努力する。
きっと、願いを叶えるだろう。
だからこんな俺があいつに会う機会はもうない。
そして、話すこともない。

俺はただひたすら泣いた。



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