過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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◆NrFF2h.q26
[saga]
2014/01/21(火) 22:20:28.71 ID:IP2usfumO
〜AI起動 93日目〜
夕食後、AIが渋い顔で机の上に何かを置いた。
ブレスレットのスペアだ。
四つ目のこれが最後だと言う。
他の三つは三日前から一日一つずつ、AIから差し出される度に俺が壊してしまっていた。
AI「あのな、嫌ならいいんだけど。納得のいく説明が欲しいんだよ」
男「アンドロイドのくせに、随分と人間さまに図々しく要求してくるもんだな。お前が勝手に納得のいく理由をでっちあげとけ。それで正解だ」
AI「あ、あのな……何かを意図して行動するって行為は、実はかなり高尚な、理性的な行動なワケよ。これは哲学的にも言われてることでね?」
男「ほう」
AI「様々な知識、常識、育ってきた文化背景のバックグラウンドから培われる膨大な情報の中から、最善の情報をすっと選んで行動するっていうのは、機械からしたら本当に凄く難しいんだよ。機械は人間がはなから除外出来ることを除外出来ないだろ?」
男「だからなんだ」
AI「つまりその、俺からしたら理由を考えるってことはかなりの重労働なんだよ。それに今回は……このセンサーを外される理由に関して、皆目検討がつかない」
男「鬱陶しかったから、じゃダメなのか?」
AI「だって一度は受け入れて、二ヶ月以上、普通に生活してたじゃん!しかもよりによって原因不明の心拍数の上昇が確認された、その矢先だし」
男「あのな……」
AI「俺が納得したらこれ付けなくていいから!な!どんなしょーもない理由だろうと口外しないから!」
机に頭を擦り付けるほどの勢いで頭を下げてくる。
ここまでしつこいとは思わなかった。
自分に対する心象が悪くなっても、主人の命が最優先ということだろうか。
まぁ、仕方がない。
所詮機械だ。
むしろ、理由を言ってこいつがどう反応するのか見てやろうじゃないか。
男「じゃあ、正直に言おう」
AI「あざす!おねしゃす!」
男「最近、お前を見るとムラムラするんだ」
AI「」
男「別に惚れてはないぞ。お前の見た目は俺の好みで、尚且つこの三ヶ月の共同生活でその性格にも慣れてきた。故に俺も改めて性的対象として存分にお前を見れるわけだな」ウンウン
AI「」
AI「あ、じゃあ、その、そういうことを知られたくなかったと……なるほどなるほど」
AI「こりゃ失礼しやした」コソコソ
AIは特に恥らうこともなく、ブレスレットをしまった。
顔を赤らめることもしないとは、サービス精神の無いやつ。
だがその時、AIがブレスレットをしまう手付きが、ふと止まった。
不思議に思ってその顔を見ると、ぼうっとした目で手元を見ていた。
男「おいどうした」
AI「……」
AI「……何でもない。ただ……人間が忘れてたことを思い出すって、こんな感覚なのかな?」
男「?」
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