過去ログ - 男「お前、本当にアンドロイドなのか」AI「なんでんなこと聞くんだ?」
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47: ◆NrFF2h.q26[saga]
2014/01/21(火) 23:37:25.03 ID:IP2usfumO


〜AI起動 100日目〜



ーーこれ、あげる。

ーーなにこれ?わっか?

ーーこれはね、変身ブレスレット!

ーー……今やってるヒーローもんのやつ?

ーーうん。これをつけてね、こうやって腕をを上げて……ケホッ!ケホッ!

ーーだ、大丈夫か!?

ーー……う、うん。なんだか最近、息が苦しくて……。

ーー……。

ーーへ、平気だよ!俺、全然、元気だぜ!

ーー……これ、いらない。

ーーえ?

ーーこのブレスレット、いらない。

ーーあ……。

ーー……じゃあな。また明日来る。



そう言って、無愛想な黒髪の男の子が部屋を出ていく。
俺は小さい子どもなのに、やたらと大きくて真っ白なベッドにいて、悲しい気持ちで両手におさまったブレスレットを眺めていた。





男「おい、センターの中庭の桜が咲いてるぞ」

AI「うわ、綺麗だな!春だー」

男「……まずい、薬飲まないと」

AI「え?」

男「花粉症なんだよ。この薬を飲めば何も問題ないけどな。でも一応センター内に花粉が入らないよう、空調を設定しとかないといけない」

AI「大変だなー。人間って今のご時世はみんなアレルギー持ちだもんな」

男「ま、俺は花粉と蕎麦だけだから良い方だ。症状も軽いし」

AI「食事はキツいよなー」

男「アレルギー食品の代替品はけっこうあるから、そこまで悲観するものじゃないぞ。俺は蕎麦もどき好きだしな、本物は食べたことないから知らんが」

AI「へー。でも昔はアレルギー持ってない人の方が多かったんだろ?信じらんねぇな。自由に生きてたんだなぁ」

男「便利さを選べば、失うものが出てくる。そういう道理だ」

AI「花見しようぜ!ジャパニーズ花見!」

男「花見か……昼から酒を飲むのもアリだな」





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