過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

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937: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/02/01(土) 23:40:36.40 ID:ypzkB1F/0

絹恵「(さ、さっきまで私は辻垣内先輩が『落ち込んでる』と思ってたけど……違うかったんや！)」

智葉を絶句しながら見つめる絹恵は、そう思った。

そう、智葉は落ち込んでいたのではなかった。彼女は――。

絹恵「(……怒りを、怒りを抑えとったんや……)」

智葉「――シッ！！」

絹恵がそう思うと同時に、智葉は腰に下げていた白鞘の刀を居合い抜きした。

横方向に一度切りつけ――そして、静かに小瓶を二分割した。

絹恵「か、神業……」

智葉「……私がお前の体までこうしない内に、早くどこかへ消えたほうがいいぞ」

まるでどっかの流浪人みたいな剣捌きを見せた後、智葉は静かにそう言った。顔こそ無表情だったが、明らかに怒りの感情を抑えている様子であった。

白衣の男はいきなりの刃物登場に流石に動揺したのか、声を震わせながら言う。

？「ちょ、ちょっと……流石にいきなり何も聞かずに武器登場、っていうのは駄目でしょう……」

智葉「そうか、何か聞いたらいいんだな……なら答えろ。何故こんなくだらない薬を作った。何が目的だ……金か、それとも名誉か？」

？「……ふふ」

その質問に、何故か彼はニヤリと笑い――声の震えもなくなっている様子であった――言った。

？「金？名誉？いやいや、そんなものではありませんよ……私の目的はね、もっと高いレベルにあるのです」

絹恵「高い……レベル？」

？「そう！」

まるでミュージカルの登場人物のように、軽快な声で男は言葉を続ける。

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