過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】 -SS速報VIP

過去ログ - 【咲だ】絹恵「サッカーバトルや！」洋榎「イナイレのやな」【安価だ】

↓ 1- 覧 板 20

959: ◆y1N9qpFpt6[saga]
2014/02/02(日) 23:50:13.05 ID:pe0hXGW+0

竜華のその予測とは裏腹に、突然フィールドの道半ばでセーラがそう言った。

無論まだ自ゴールまでには程遠い。あえて言うなら憩がシュートチャンスを狙えるぐらいの位置にいる、ぐらいで……。

竜華「ま、まさかッ！！」

セーラ「せいやッ――！！」ﾊﾞｼｭﾝ

竜華の同様を他所に、セーラは前へとボールを蹴りだす。

それはそのまま前にいた漫の右足とタイミングよく重なり――そして、彼女もまた勢いよく前に向かってボールを蹴った。

セーラ「これが俺らの……『トリプルブースト』やぁーッッ！！」

竜華「ト、『トリプルブースト』……！」

それが、この技の名前である。

『トリプルブースト』は前に向かってシュートを繋げていくことによりどんどんその威力を高めていく、という三人技なのだが、かつてそれがルール違反なのではないかと物議を醸したことがあった。

しかし最終的には「まぁ『必殺技』だしいいだろ」「超次元だしね」という偉い人達の意見によって、『前にパス禁止』ルールの数少ない例外となったのだ。

竜華「(それだけやない……『トリプルブースト』は三人技、けど今縦に並んでるのは『四人』――つまり！)」

全てを察した竜華がボールを持っていない憩に猛チャージを掛けるが、時既に遅し。

竜華の足よりも先に、憩の足に『トリプルブースト』のお陰で高速になったボールが到達し――。

憩「『シュートチェイン』――『マキシマムファイア』ッ！！」

憩は迷い無く、そのボールを蹴った。

まるで炎の剣を右足に宿したかのような、そのシュート『必殺技』で。

竜華「(ぐっ……やっぱり狙いは『シュートチェイン』か！！)花田さん！」

煌「――！！」

『シュートチェイン』。「前にパスしちゃいかんよ」ルールの、二つ目の例外である。

条件は自チームのシュート技に、さらにシュートを技を重ねること。つまり、シュート『必殺技』の足し算である。

字面だけ見れば単純そうに見えるが、しかしその実誰かの『必殺技』によって背後から飛んでくる高速のボールに重ねて『必殺技』を撃つというのは、並みの実力では不可能である。

タイミングを揃える為に必要なのは二つに一つ。完璧なチームワークか、壮絶な選手か。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

1002Res/810.07 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ