過去ログ - 川島瑞樹「今はまだ『川島さん』で我慢してあげる」
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11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/15(水) 01:21:54.83 ID:54l9mAuh0

「えー、私酔ってませんよぅ?」

ちひろさんの恐ろしいところは、どんなに酔っていようとも、自分を評した言葉だけはしっかりと理解し、記憶しているところである。
酔っているからと、多少失礼な事を言った事があったのだが、あの後二週間ほど睨まれたのは忘れられない。

「酔っ払いは皆そう言うわ。ほら、口元汚れてるわよ。いい女が台無し」

まぁ、当然そんな事を知らない川島さんは、ちひろさんの惨状に顔を顰めつつ、鞄から取り出したハンカチでちひろさんの口元を拭いにかかる。
一方のちひろさんはというと、川島さんの行動を察知してか、目を瞑って口を川島さんに向けて突き出し、

「んふー、ありがとうございますぅ」

拭い終わった後は満面の笑顔を川島さんに向けていた。あかん。

「P君?」
「はい?」
「この可愛い生き物は何?」
「やっぱりそういう反応になりますよね」

川島さんが物凄くキラキラした顔でちひろさんの事を見ている。そりゃそうだ。これはもはや別物だから。

「時に鬼とまで呼ばれるあのちひろさんと同一人物とは到底思えないんだけど」
「鬼は言い過ぎですよ。基本、アイドルには優しいじゃないですか」
「そうだけど、規律にはうるさいから」

川島さんのあまりにストレートな言葉に慌ててフォローしようとするも、

「はぁ、ここの出し巻きは美味しいですよねぇ、こう、ちゃんと層ができてて」

当の本人は少し前に運ばれてきた出し巻きをご堪能中だった。

「出し巻きを一枚一枚剥がしながら幸せそうに食べてるあの生き物と同一人物には、ちょっと見えないわね」
「まぁ、酒が入ると人が変わりますからね、この人」

普段は花より実を取る人なのだが、お酒が入ると無駄を愛する別人になってしまっている気がする。というか、有り体に言えば幼児退行している。言動からオーダーするメニューから何まで。


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