過去ログ - 【安価】京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」玄「Part24」
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890: ◆qV6dwdDny6[saga]
2014/01/21(火) 07:36:26.62 ID:4Yz3JYkRO

「美味しいですね」

スープを飲みながら京君はウチにそう話しかけてくる。ウチよりもスープのレシピが気になるのか目線がスープにチラチラ云ってる。

「そうやね、玉ねぎを煮込んでるんかな?」

レシピは知ってるんやけどそれはマナー違反やからあくまで今のウチが解る程度の事を話す。レディーの嗜みやね。

「そうですね…赤身の牛肉を丁寧に煮こんで、そこから香辛料と玉ねぎ、ジャガイモとかを煮込んでますね。それより怜さんは料理できたんですね」

「あっ、傷付いたで京君。今の言葉で言ったらあかんわ」

まあ実際の所、ここ一ヶ月の間に叩き込まれた事…竜華ですら信じてくれへん。

「す、すいません!この前会った時はそんな感じがしなかったからつい…」

目線が下に下がってるのは本当にしょぼくれた時の合図…ある意味、病的なまでに京君の事が解る。なんもかんも嫁さん’sが悪い。

「いいよ、別に。そんなに気にしてないから。それよりもな…」

話題を変えて彼と話していく。こんな機会は滅多に無いから。

「それなら俺も知ってますよ。実は…」

夢の世界の人達は私に実体験を教えてくれる。
京君が結婚して死ぬそれまでの過程を。
最初は皆嬉しそうに懐かしむように話してくれたけど最後になると皆泣いていた。

『私は救えなかった。愛していたのに彼を救えることができなかった』

だから皆がウチに協力してくれる。京君を救う為に京君が彼処に行ける為に。

「トキさん?」

何時の間にか彼が不思議そうな顔でこっちを見ていた。

「ごめん、京君に見惚れては」

私はそんな冗談を言いながら決意を固める。

この人を幸せにしようと。大きな借りがあるし、何よりウチはこの人が嫌いではない。

あと二週間もない。彼処に行かなければ彼は永遠に後悔し、悩む事になる。

彼はまだ鏡であり、無敗。待っててや京君…ウチが全部うまいことやるから。

ウチが京君を壊す(救う)。




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