25: ◆ukweaVAfH6[saga]
2014/01/17(金) 22:15:39.78 ID:dnfxQ29l0
翌朝、朝食を食べる店長はいつもと変わらなかった。
僕もできるだけいつも通りでいられるように努めた。
朝の準備を終えて、相棒を引っ張りだした所で、
珍しく店長が僕の近くに腰掛けた。くたびれた丸椅子が可哀想だ。
男「何ですか?下手くそって笑いたくなったんですか?」
店長「お前の場合は下手くそすぎて笑えねえからなあ……」
男「口の悪い聴衆に聴かせるピアノはありません」
店長「まあまあ、そうカッカしなさんなって。……昨日の朝の曲、もう一回弾いてくれないか?」
先ほどまでのおちゃらけた雰囲気はどこへやら、僕を見つめる真剣な眼差しにたじろぐ。
男「……いいですけど……。下手くそですよ?」
店長「道化はいいから。弾いてくれ」
そう言って店長は頭を下げた。
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