6: ◆111HBuO8jI[saga]
2014/01/19(日) 14:32:33.57 ID:94/AdHjf0
ま、というわけで目的地ってのはこいつの家だったってわけ。
「……まあ、ここでいつまでも無駄な時間を費やすわけにもいかないし。」
「無駄ってなんだ無駄って、失礼だぞ!」
「そうね、何よりも大切な時間に失礼よね。」
「少しは俺に敬意を払ってくれ!!」
「敬意? それって敬うべき人物に示す気持ちのことでしょ? なんであんたに払わなきゃいけないのよ。定義に反してるじゃない。」
「ナチュラルに出てくる罵倒を他の対象に向けてくれっつってんの!!」
……この20分で約三回目の半泣き。男としては情けないばかりだ。
「フフッ、まあいいわ。じゃあ、また明日ね。せ・ん・ぱ・い♪」
「………お、おう。」
完全に狙ってると分かっていても、不意のことにドキッとしてしまう。
それぐらい、彼女の笑顔は魅力的なんだ。
お義父さんが麻紀の半ストーカーと化して、娘に警察に相談される一歩手前まで行くのも頷ける可愛さだ。
……お義父さん、あん時のあんたは、とても輝いてたぜ。
「あ、あとお義父さんじゃなくておじさんにして。字面相当気持ち悪いから。」
そのセリフを残し、彼女は自宅の中へ消えていった。
だからなんでお前は俺の思考を読めるんだよ………………。
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