過去ログ - ルーク「問おう、あんたが俺のマスターか?」
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◆X51OaJwJEEOu
[sage saga]
2014/02/06(木) 02:38:42.43 ID:zeDrW56Ko
☆
遠坂の表情は真剣そのものだ。
たしかに彼女は優しい。しかしここまでの士郎の扱いが敵に対するものとしては破格を通り越して異常なのであって、彼女なりの筋を通した今、遠坂凛という少女は衛宮士郎と戦うことに一切ためらうことはないはずだ。
「それでも、俺は――」
「み〜つけた」
突如前方から投げかけられた言葉。ふっと見遣ると横道から人影。
現れたのは純白の少女と真紅の青年。
「マスター、気ぃつけろよ……こいつら、かなりできる!」
いつの間にか実体化したランサーが俺を守るように槍を構えている。その貌には緊張と、同時に隠し切れない強敵への渇望が見て取れた。
歴戦の武人であるランサーが言うのだから、敵は相当なのだろう。
「あらイリヤスフィール、今晩はよく会うわね」
「そうね。でも今わたしはリンに用はないの。見逃してあげてもいいわよ」
「私じゃない?じゃあ衛宮君に会いに来た……って雰囲気でもないか」
遠坂がこちらを一瞥する、しかし俺にはこんな外国人の少女の知り合いなどいない、はずだ。こちとら一介の男子高校生だ。買いかぶってもらっちゃあ困る。
しかし神様は非情である。
「半分正解。わたしはおにいちゃんを、殺しに来たの」
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