3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/21(火) 22:24:40.27 ID:wTtaWsb20
父との挨拶を終えると、母が廊下の向こうから歩いてきました。
私と同じ、銀の髪が、夜風に靡き、煌めいています。
「…行ってしまうのですね」
父にしか話していない決意を、何故か母は察していました。
私は、小さく頷くと、そのまま母の腋を通りぬけようとしました。
が、突然母が、後ろから私を抱きしめてきました。
「…体に、気をつけるのですよ。私は、何時でもここで、貴女の帰りを待っています…」
言葉は多くないものの、母の言葉に、私は温かい物が頬を伝うのを感じました。
母は、そのまま庭の方へと向かって歩いていきました。
私も、振り返ることなく、また屋敷の奥へと進みます。
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