11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/26(日) 02:10:36.31 ID:KbBLsyHV0
両腕を拘束されながら、歌鈴は引き起こされた。
特に抵抗の素振りも、歌鈴は見せない。
ただ、固くて冷たいアスファルトの地面に押さえつけられている時も、そこから強引に引き起こされる時も、依然俺を見続けていた。
完全に立たされた歌鈴は、警察官にされるがままになりながらも、俺に体を向けた。
後ろ手に拘束された歌鈴の両腕に、罪と言う名の錠が掛けられる。
「………Pさん」
まるでそれを待っていたかの様に、歌鈴は初めて口を開いた。
「私だけを、見ていて下さい」
その時だけは、歌鈴の瞳に生気が戻ったように感じた。
50Res/33.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。