過去ログ - 【安価】 街の駄菓子屋さん 【日常とかバトルとか】
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192:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/01/29(水) 19:41:42.05 ID:qtWXgFvzo
「……後継人様は、留守でございます。申し訳ありませんが……日を改めてお越しくださいませ」

そう言うと、めいはぺこりと頭を下げた。
あくまでも敵対するようにではなく、丁寧に。

「……ふむ」

「留守、ねぇ」

「やっぱり留守なんだよ……お姉ちゃん、帰ろうよぉ」

「あんたはちょっと静かにしてなさい」

めいと男の子の視線が、真っ直ぐにぶつかる。
無音がしばらく続いたのち、男の子が頭をポリポリと掻きながら。

「留守ならしかたねぇ。帰るぞ、ツブテ、ツムジ」

そう言って背中を向けて促した。

「兄貴がそういうなら」

「最初からボクが言ってたのにぃ……」

ボカッ

「痛いぃ」


「……俺の名前はハヤト。後継人に伝えておきな」

「あんたの首は、いつでも鎌鼬三兄妹が狙ってるってな」

「……!」

めいがその言葉を聞いた時には、すでに三人の姿は無く。
小さな風だけがその場に残っていた。

「あいつ、色々と大変みたいねぇ」

パリン、とメリーがせんべいを齧る音が静かな店内に響いた。


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