64:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/03/16(日) 20:57:20.76 ID:h1V5xIz/0
見下ろす両の手が震えている。
あるはずの答えが出てこなかった。
QB「やはりね。なぜ魔法少女になり、そしてその時、何を願って魔法少女になったのか」
QB「……戦いの記憶だけじゃあない、君はそれすらも忘れてしまっている」
QB「そして不思議なことに、この現象は僕自身にも起こっている」
ほうら「え……?」
QB「君との契約に関する記録が失われているんだよ。何故か戦闘に関するものは問題ないみたいだけれど」
キュゥべぇは弓を携えるほむらの姿を覚えている。
しかし、契約を交わした場面だけが抜け落ちていた。
ほむらが記憶をなくしたことが判明するのと同時に、それに気が付いた。
それまで、二人とも忘れていたことすら忘れていた。
QB「通常、僕らは情報を別個体と共有、並列化することにより記録を保っている」
QB「そのシステム上、どれか一体だけが何らかの事情により忘れてしまったとしてもそれはカバーされるんだ」
ほむら「つまり……どうゆうこと?」
QB「ありえないことが起こっているのさ」
ほむら「どうしてそんな……急に……?」
左手で宝石を逆の手で覆う。
宝石は冷たく、紫色の光を反射している。
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