65:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/03/16(日) 20:58:32.54 ID:h1V5xIz/0
QB「……これは、さっき話した僕の仮定を裏付けるものかもしれない」
QB「恐らく『誰かの意思』の介在が、僕らの記憶に干渉している」
――誰かの意思。
その言葉を聞いたほむらの脳裏に、あの印象的な映像群が押し寄せて来た。
巨大な下弦の月を呑み込む数多の星の川。
舞い上がる無数のクローバーの白。
儚く佇む少女。
両の手から零れ落ちる紫と赤。
横顔から覗く濡れた瞳。
伝う雫の横で動く唇。
それらが閃光のように激しく、そして波のように連なりながら甦る。
一瞬にして。鮮烈に、克明に。
映像の終わりの暗転の中、ほむらの頭の中で金属同士が重なる音がした。
刹那の時の中でたった一度だけ鳴ったその音は、ごくありふれた音のはずなのに
とても懐かしく悲しい音色となって、ほむらの胸の奥で反響した。
ほむら(……これは……時計の……音)
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