14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:04:21.39 ID:M1p+iqog0
「ね、Pさん」
「ん?」
その沈黙を破ったのも、やはり加蓮だった。
「肇から湯呑をもらった時って、どんな感じだった?」
「どうって……実家から戻ってきた肇が、いつもお世話になってるお礼にってことで……」
また、突然の質問である。あまりに唐突だったので、なんともピンボケした答えを返してしまった。
「違う違う、そうじゃなくて。どう思ったのかってこと」
「あぁ、そっちな」
俺の間抜けな返答に加蓮が笑う。やっぱり、加蓮はこうして笑っている方が似合っている、なんて事を心のどこかで思いながら、
「そりゃ嬉しかったよ、素直に」
何の捻りもない答えを返していた。
「凛にチョコもらった時は?」
「嬉しかった」
「奈緒にどら焼きもらった時は?」
「嬉しかったな」
「……私がクレープ作っていった時は?」
「嬉しかったよ、もちろん」
「もう、全部同じ感想?」
決して適当に答えているわけではないのだが、あんまりな俺の返答に、さすがに加蓮がやや怒ったようにそっぽを向く。
そう言われても、まぁ嘘偽りのない感想なのだから仕方ない。
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