5: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:04:21.62 ID:F76kLudY0
焦る気持ちと裏腹に車はゆったり走る。
こちらの事情なんて関係ないもの、仕方ないわね。
分かっていても、心は逸る一方だった。
6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:05:30.36 ID:F76kLudY0
「もしもし、萩原さん?今、貴女の家に着いたわ。場所を案内して欲しいのだけど。」
「う、うん。」
7: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:06:40.27 ID:F76kLudY0
「萩原さん!どこにいるの?」
少し張った声で呼びかけると、置いてあった土管からひょっこり顔を出す人物がいた。
そこにいたのね。
8: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:07:26.46 ID:F76kLudY0
「それで、一体何があったの?」
「あ、あのね…。」
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:08:34.52 ID:F76kLudY0
そう言って土管の中を指差す。
中を覗くと小さなダンボール箱が一つ置いてあった。
蓋は開いており、中にはタオルが敷き詰められている。
その真ん中に、茶色い物体が鎮座していました。
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:09:08.88 ID:F76kLudY0
「えっと、何があったの…?」
「あのね、お買い物の帰りにここを通ったら雨の音に混じって鳴き声が聞こえたから
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:10:23.95 ID:F76kLudY0
「そう、そういう事だったのね…。助けてって書いてあるからもっと大変な事かと。」
「ううぅ、ごめんね千早ちゃん。でも、私犬は怖いけどこんなにちっちゃいのに
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:11:15.27 ID:F76kLudY0
途中何度か休憩を挟み事務所に着いた。
「千早ちゃん、大丈夫?」
13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:11:44.35 ID:F76kLudY0
「あら、千早ちゃんに雪歩ちゃん。いらっしゃい、どうしたの?今日はお休みでしょ?」
「あの、音無さん。実は…」
14: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:12:21.05 ID:F76kLudY0
「って事があったんですぅ。」
「なるほどねぇ。」
15: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/02/03(月) 22:13:00.02 ID:F76kLudY0
「あ、で、でも誰か飼える人がいるかもしれないから!ね?」
「小鳥さん…。」
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