過去ログ - 男「街中ラプソディー」
1- 20
23: ◆ukweaVAfH6
2014/02/09(日) 12:33:21.72 ID:HH7rzBHw0
そう言って少女は僕を真っ直ぐに見つめたまま、声を上げずに涙を流し始めてしまった。僕の僅かな悪意が招いた結果に、狼狽する一方で、『見ず知らずの相手なのだから、試してしまうのは当たり前だ』と考えているのも事実だった。

「……ごめんなさい」

心にもない言葉だなと思いながらも、一応は謝ることにした。この出来事でショックを受けて、居なくなってしまわない限りは、1年間指導してもらうことになるらしいし。

「あなたのピアノのような謝罪は要りません」

「……」

涙を流しているのに、その声は凛としていて透き通り、僕の心に刺さるようだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
31Res/18.40 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice