過去ログ - 男「街中ラプソディー」
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9: ◆ukweaVAfH6[saga]
2014/02/04(火) 21:42:09.25 ID:bTme5qlW0
>>6僕自信→僕自身

……そうして僕の世界一残念な師匠は旅立ってしまったのだった。僕に”喫茶店シンフォニー”を押し付けて……。

「はあ……」

僕の今日一日を楽曲だとするなら、主題は溜息に違いない。弟子に何も教えない師匠がついにネグレクトを決め込んだのだから、どうしたって溜息を吐いてしまう。確かに、師匠の言っている僕の欠点は事実だと思うし、自分でもどうにかしたいと感じている事ではあった。だからこそ、僕は……師匠風に言うならば、”師匠の門”を乱暴に叩いた訳だし。とはいえ、まさか気怠そうに門を開けた人物が、全く僕の欠点について指導してくれないとは僕も予想外であったし、こんなことになるとわかっていたのならば、開かずの門として触れずにいたのにと思ってしまうのだった。

「はあ……」

幾度と無く主題を奏でても、それを咎める人がいないというのが唯一の救いだと思った。シンフォニーに殆ど客を招けるような魅力がないことは、僕にとってはとても有り難かった。古ぼけて小さなこの喫茶店の魅力をあえて一つ挙げるならば、お客さんの座席を隅に追いやって憚らない図体のグランドピアノだろう。ちなみにショパンの愛したプレイエル製だ。


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