過去ログ - 男「街中ラプソディー」
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10: ◆ukweaVAfH6[saga]
2014/02/04(火) 21:51:10.59 ID:bTme5qlW0
しかし、自分自身で魅力と言っておきながらあくまでこの魅力は、演奏者にとってのもので、喫茶店を訪れるお客さんにとっては魅力どころか邪魔なオブジェでしか無いような気がする。それこそ、演奏する人間は師匠曰く、”機械”とのことだし。

「……思い出したら腹立ってきた」

師匠はいつもそうだ。僕にとって都合が悪いことをしたいときには、僕の欠点を指摘して強引に自分の主張を通してしまう。僕の欠点を直すために必要だとかご丁寧に言い訳まで付けて。

「……あんな適当な師匠の喫茶店にシンフォニーなんて……烏滸がましいにも程がある」

師匠には……そう、ラプソディーで十分だ。さすがにスケルツォは失礼だろうから。

「……看板替えてやろう」

僕は師匠への小さな仕返しを決意し、店の奥から工具を探し出す。そしてものの30分後には、”喫茶店シンフォニー”は”喫茶店ラプソディー”へと様変わりしたのだった。

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