3:名無し[saga]
2014/02/04(火) 16:13:12.62 ID:uYp8x3Gc0
「…で、お前らいつまでそこに居る気だよ」
そのハムスターは呆れたようにハム太郎くんとこうしくんを見下ろした。
「連中だってやっつけたし、鎖だって切ってやった。俺はお前らに興味ないからどこ行ったって構わないんだぜ?」
確かに鎖が切られていた。けれどハム太郎くんにはそれがどういうことかいまいちよくわからなかったから、そのまま黙って座っていた。
「でもぼく達、行くところがありましぇんっ」
こういう時にずばずばと思ったことを言えるこうしくんに、ハム太郎くんは素直に感心した。
「じゃ俺と一緒に来るか?荷物持ち欲しかったんだよ」
「いいですねぇ、行きましょうよ、ハム太郎サン!」
「わ、わかったのだ。こうしくん」
実をいうとハム太郎くんは、寝る場所とご飯が少しあればそれで十分なタイプだったし、痛いのもそこまで気にしなかったから、別に今までの雑用暮らしにも満足していたのだった。
でも、お友達のこうしくんと一緒に居た方が楽しいだろうなと判断したから、そのハムスターの荷物持ちになることにした。
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