過去ログ - 透華「は、ハギヨシ! わわ、私を抱きなさい!!」ハギヨシ「……」
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63: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2014/03/03(月) 23:59:20.18 ID:1T5kbPYso
当主の答えに対して透華からの反論はない。
つまるところ、許婚がいるというのは透華の勘違いだった。
ようやくそのことに気づいた透華は少し怯えるように萩原を見る。
その視線に応えるように、今まで沈黙を保っていた萩原が口を開いた。


「……しかし旦那様。お気持ちは大変ありがたく思うのですが、私は使用人です。お嬢様のお相手としては釣り合わないのではないでしょうか」

「お前も大概真面目だな。いつの時代の話をしているんだ。当人同士がその気なら私から反対することはない。
 まして相手が幼い頃からよく仕えてくれたお前ならなおさらだ。その気がないというなら別だが、まあそれはないだろう?」

「とおっしゃいますと?」


とぼけつつ、当主の口ぶりから昨日のことが知られていたのではないかと萩原は身構える。
透華も萩原同様、見られていたのではないかという考えに至った。
どういう対応をすべきか2人が結論を出す間もなく、当主は萩原の質問に答えを返した。


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