過去ログ - 「生き物の心と物の魂」
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2:久々の投稿で手が震える>>1
2014/02/08(土) 00:15:53.10 ID:XTCPkHL20
『魔王復活』
-001-


 オレの名前は鬼灯 節嶐(ほおずき ふしる)。普通の高校生だった。

だった――

そう、過去形だ。今さっき知ったのだがオレはどうやら普通の高校生じゃなかったらしい。

なぜなら今オレは、勇者と名乗るやつから攻撃を受けているからだ!!

 事の発端は二時間前。オレが学校から帰る帰路での事。

「あーあー、今日もつまんねー一日だったぜ。
せめて一緒に帰ってくれる可愛い幼なじみが居てくれればなぁ……。はぁ……。」

学校はつまらない。ただ勉強して、友達とありふれた事を話して帰るだけ。
ラブコメも、学園内での決闘も何もない。そんな帰路、いつもに寄っていた橋の下に腰を下ろす。
そこには箱があって、捨てられた白い子犬たちが身を寄せあって生きている。

「よしよし、いつもの持ってきてやったぞ。」

こうして学校からの帰路の時は毎回コンビニでパンと牛乳を買い、こいつらに持ってきてやってる。

「……こいつらがいきなりボインなお姉さんになって俺にあんな事やこんなご奉仕してくれれば……うへへ……。」

そんな事を考えて我に返る。子犬に欲情してどうするんだ……。

「じゃ、もう遅いしもう帰るわ。」

頭をなで、箱の中に戻してやる。暗くなると急に風が寒く感じ、震える。

「今度、家の要らなくなった毛布持ってきてやるからな……。」

そう言うと子犬達が嬉しそうな顔をした。そんな気がした。
オレは隙間風ができるだけ入らないように、だけどちゃんと吸える空気が入るよう箱を閉じた。



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