過去ログ - ガンマン「……ここはどこだ?」スライム「ピキー!」
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◆KhkRnJVu1Lo5
2014/02/08(土) 06:27:44.87 ID:wejcUxje0
気がついた時には、彼は広大な草原の中に一人、ぽつんと立っていた。
ついさっきまで、乾燥しきった砂漠の上を歩いていた彼が、である。
果たして、これは幻覚なのだろうか。
彼は自分の身になにが起こっているのかまるで理解できなかった。
だが、今の彼にはそれよりも先に優先すべきことがあった。
ガンマン「腹が減ったな……」
彼は二日間も飲まず食わずだったのである。
SSWiki :
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2
:
◆KhkRnJVu1Lo5
2014/02/08(土) 06:29:29.36 ID:wejcUxje0
スライム「ピキー!」
足元から甲高い鳴き声が聞こえる。
視線を下ろすと、玉ねぎのような形をした半透明の生物がいた。
顔には愛嬌のある笑顔を浮かべている。
以下略
3
:
◆KhkRnJVu1Lo5
2014/02/08(土) 06:32:40.29 ID:wejcUxje0
ガンマン「許せよ……」
それは瞬きをするほどの合間だった。
ホルスターに差してあった拳銃を抜くと同時に、耳をつんざくような轟音が響いた。
弾は謎の生物に向かって放たれたのだ。
以下略
4
:
◆KhkRnJVu1Lo5
2014/02/08(土) 06:35:48.46 ID:wejcUxje0
ガンマン「……悪くはない」
味はほとんどないが、食感がコリコリとしていて面白い。
彼にとっては初めて経験することで、とても新鮮に感じられた。
それに加えて、水分が多い。
以下略
5
:
◆KhkRnJVu1Lo5
2014/02/08(土) 06:38:48.92 ID:wejcUxje0
ガンマン「しばらく歩けば、牧場があるかもしれない……」
運がよければそこに泊めてもらえばいい。
もし、無理であればいつもどおり野宿をすればいい。
彼はそう考えた。
以下略
6
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:41:27.39 ID:wejcUxje0
それから一時間ほど歩いただろうか。
彼は町を見つけた。
だがその町を目にした瞬間、彼の胸中にはある種の違和感がわきあがってきた。
ガンマン「随分と旧時代な造りだな……」
以下略
7
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:44:21.13 ID:wejcUxje0
門番A「通行証は?」
ガンマン「……なんだそれは?」
門番A「この町を出入りするために必要な証明書のことだよ!……ったく、これだから田舎者は!」
以下略
8
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]
2014/02/08(土) 06:45:44.24 ID:jvB/rWPDO
ドラクエでもそろそろ銃が出ても良い気がする・・・
火縄銃レベルなら良いんじゃね?
9
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:47:37.01 ID:wejcUxje0
門番B「まあ、落ち着けよ。通行証を導入したのはここ最近のことだ。知らないのは無理もないだろう」
痩せこけた門番は苦笑いをしながら、横の相棒を軽くたしなめた。
そのあと、ガンマンに向かって説明を始めた。
以下略
10
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:50:12.81 ID:wejcUxje0
門番B「通行証を持ってないのなら今から作ればいい」
気がつけば門番は一枚の書類を手にしていた。
その書類には、蛇がうねったような横文字がびっしりと書きつづられていた。
見た感じだと、少なくとも英語の筆記体ではない。
以下略
11
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:53:08.46 ID:wejcUxje0
門番B「……変わった名前だなぁ、あんた」
サイン欄に目を通した門番は怪訝そうな表情をした。
だがそれはただ呆れただけのことで、そこまで警戒した様子ではなかった。
ガンマンは心の中でひそかに安堵した。
以下略
12
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:56:37.68 ID:wejcUxje0
門番A「お前はまだ大事な手続きを一つだけ残している。考えてもみろ。署名だけで通れるなら門番は必要ない……だろう?」
ガンマン「…………」
門番A「いいか?発行料として500ゴールドを徴収することになっている。早く出せ」
以下略
13
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 06:59:22.67 ID:wejcUxje0
ガンマン「これ以上は持ち合わせていない……」
門番A「なら今日はそこらで野宿でもして、明日出直すがいい!もっとも、寝ている間に魔物のエサになるのが関の山だろうがなっ!」
ガンマン「…………」
以下略
14
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 07:02:12.77 ID:wejcUxje0
商人「ちょい、そこの、そこの旅人さんや、ほれ」
彼は手の中に何か固い物を握らされた。
手を広げてみると、紋章の入った銀貨が5枚見えた。
以下略
15
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 07:04:02.60 ID:wejcUxje0
今はここまでです
また来ます
16
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]
2014/02/08(土) 08:53:47.32 ID:OlNOP71j0
乙
17
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]
2014/02/08(土) 10:32:08.23 ID:XY6Ydxceo
きになる、期待
18
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]
2014/02/08(土) 11:16:54.56 ID:mvmQFphDO
乙
サンダウンさんがドラクエ来たみたいな感じ?
19
:
以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[sage]
2014/02/08(土) 11:50:48.05 ID:TakLv4vHo
期待
20
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/08(土) 23:59:26.56 ID:wejcUxje0
ガンマン「……なにが狙いだ?」
ガンマンはウィスキーの杯をちょびちょびと口に運んでいる。
商人「若いうちから人を疑うのはいかんな〜。もっと気楽にいけ、気楽に。でないと、寂しい老後を送るハメになるぞ?」
以下略
21
:
◆KhkRnJVu1Lo5
[saga]
2014/02/09(日) 00:02:31.44 ID:b9OYReBw0
商人「よかろう。あんたの質問に答えるとしよう」
それからしばらく経って商人が急に口を開いた。
彼の口角にうっすらと浮かんだ挑戦的な笑み。
ガンマンは商人を不気味だと思った。
以下略
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