過去ログ - ガンマン「……ここはどこだ?」スライム「ピキー!」
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79: ◆KhkRnJVu1Lo5[saga]
2014/02/16(日) 05:03:39.75 ID:z2OLk7Wq0
ガンマン「…………」

ガンマンは、宿屋の入り口のすぐ横に背中を預けて、片膝を立てた状態で座り込んでいた。
その体は宿屋に貸してもらった毛布に包んである。
吐いた息が煙のように、風とともに後ろへ流れていった。

そんなとき、宿屋の入り口のドアが勢いよく閉まる音が聞こえてきた。

魔法使い「はあはあ……!」

ドアの前に立っていたのは、魔法使いだった。
息を切らせて、肩を激しく上下させている。
下にうつむかせた顔には、よく見ると大粒の涙が伝っていた。
どうみても異様な光景だった。

ガンマン「……どうした?」

とてもじゃないが、そのまま放っておくことができなかったのだろう。
ガンマンは気がつけば目の前の少女に対して声をかけていた。

すると、魔法使いは顔を上げて、その泣きはらした目でガンマンを見つめた。
彼女は投げやりな様子で言葉を吐き捨てた。

魔法使い「あなた、には……かん、ひっく……けいないです」

魔法使いの言葉は、嗚咽によってところどころ聞き取れなかった。
だがガンマンには、彼女が強がっているのだということは感じ取れた。


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