過去ログ - ウェイバー「……ウタヒメ…?」
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108: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/02/12(水) 11:23:14.23 ID:1q7B6Hz2o


三人のサーヴァントが三つ巴の戦いをしている中、ウェイバーはアイリスフィールからも見えぬ位置で隠れていた。

倉庫と倉庫の隙間から、その激闘を見守っているのだ。

常識を逸した超常的存在による闘争、その余りの猛威に、周囲が次々に破壊されていく。

そんな有り様を見ながら、ウェイバー・ベルベットは気配に気づいた。


ウェイバー「……!!」


カツッ、という音が鳴った。

英霊達の繰り広げる激闘の轟音に掻き消されず、ウェイバーの耳にそれは響き渡った。

振り返り、少年はその目を見開く。

そこに立っている者の侮蔑と憐憫の入り交じった碧眼を、彼は忘れてはいない。

小脇に人間の頭程の壺を持つその男は、悠然と、しかし威圧的なまでに立っていた。


時計塔においての講師であり、自身の才能を認めなかったあの憎き男。

神童とも呼ばれる天才魔術師、『ロードエルメロイ』。

そう。


ウェイバー「……ケイネス・エルメロイ・アーチボルト……!」


ケイネス「……」

ケイネス「よもや貴様が聖杯戦争に出よう等という腹立ったとはな、ウェイバー・ベルベット君」





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