185: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/07(金) 09:32:19.97 ID:FW/C5zeto
━━━━━ その時、間桐蔵硯は落胆していた。
二百近い封印術式で固めた上で、彼は『女神』を蟲で調教しようとしていた。
だが、つい先程に地下へ来てみると消えていたのだ。
封印が破られた形跡も無いのを見ると、恐らく何らかの要因が重なって体内の魔力が枯渇した事による消滅だろうと考えた。
蔵硯「元はマスターなきサーヴァント……消えるのは仕方あるまい」
笑いを堪えるようにしてそう呟くと、蔵硯はもう一つの地下へ向かう。
そちらでは幼き少女を調教する蟲達の筈だ、仕上がりを見るべくして老人の姿をした化け物は歩いていく。
が、それも僅か数歩で歩みを止めた。
蔵硯「……誰かのぉ?」
明らかな殺気に、肩を竦めて見せる。
しかしそこに畏怖や緊張は無い、彼にとっては大した敵ではない事は分かっていた。
後ろを振り向くまでは、だったが。
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